2009年12月5日土曜日

macの開発環境

前置きとして、Xcode 3.1.4を使用しての感想です。


iPhoneの大躍進により、これまで余り関心が向かなかった(失礼(^^;)mac関連の開発環境に注目が集まっていると思います。
僕自身も、初めてmacを購入(詳細はブログ内記事をどうぞ)して早1年が経ちましたが、macの開発ってどんな感じかな〜と思いつつそのままでした。
愛読書である「mac fan」に、iPhoneアプリの開発方法が数回記載され「ちょっと作ってみよう〜」って感じで始めてみたのですが・・・
はっきり言って、
期待外れ
でした。(あくまで自分の感想です)

mac・iPod・iPhoneなどから受ける、スタイリッシュで使い勝手の良いカッコイイ印象が有ったので、開発環境もカッコイイとは言わないまでも、ユーザー(開発者)に使い勝手の良い様に考えられたツールが用意されているのだろうと思っていました。

しかし・・・

macで開発する場合、基本的にXcodeと言う統合開発環境(IDE)を使う事になります。
このXcodeは、mac OS Xに標準で付属されています。
Windowsで言う所のVisualStudioです。(VisualStudioはOSに付属されていませんがダウンロード可能)
僕自身、IDEはVisualStudioやEclipseなどを使用してきたので、IDEの進化もある程度経験してはいるのですが、Xcodeは数年前のIDEの機能や使い勝手と言う印象です。
Xcode Ver3.1.4は、Wikipediaによりますと2009年9月10日リリースとあります。
マイナーバージョンのリリースなので、2007年10月26日にリリースされたVer3.0が基本になっていると思われます。

まず驚かされたのが、

各機能別ウィンドウのレイアウトの自由が効かない
と言うと語弊が有りますが・・・
環境設定で3パターンから選択は出来るのですが、綺麗にウィンドウがドッキングしているレイアウトでは殆ど自由が効かず、自由にウィンドウの位置が変更出来るモードでは、ウィンドウがバラバラになり自分で配置しないといけないと言う具合に、かなり極端な選択しか出来ない事です。
考え方にもよりますが、自分的には統合開発環境と言うからには(日本語でですが(^^;)、エリア内にその開発作業で必要なものが、簡単にアクセス出来る様なデザインがベストなんではないかと考えます。
特にプログラムの場合は、基本的にキーボードをメインに操作する事になるので、マウスを使用しないと選択出来ないと言う仕様では無く、ショートカットキーによるメニュー選択などが有効だと感じます。
もちろん多数ショートカットキーは存在しますが、自分的にはまず気になったのが、現在表示しているファイルの選択が分かりにくい事です。
VisualStudioなどは、開いているファイルがタブ表示されていて分かりやすく、選択もショートカットキーでウィンドウ選択も可能です。
ファイルの行き来は頻繁に起こりうる事なのでかなりストレスです。

ビルドエラーの際も、ウィンドウが固定されているので、エラーメッセージを見ながら検索をしようとしても、どちらかにしか表示出来ないので使い勝手が悪いです。
各機能を別ウィンドウで綺麗にドッキング出来れば、使用用途に合わせて自由にカスタマイズして使う事で便利だと思います。

入力候補リストが無い
入力の手助けをしてくれる、入力補間は有りますが、メンバークラスを表示してくれる機能が存在しません。
VisualStudioで、この機能に慣れているとかなり不便です。

コード定義表示
カーソルが関数や変数上にあると「コード定義ウィンドウ」で、関数や変数を定義しているファイルを表示してくれる機能が無いのも不便です。
ファイル数が多くなってくると、ちょっと確認したい時にいちいち検索しないといけないのも大変ですから・・・

と、まだ有りますが長くなりますのでこれで。
思う事は、最終的にお金を払ってくれるユーザーに向けての商品は、色々意見はあると思いますが、世界トップレベルである事は否定出来ないと思います。
しかし、その商品を作る開発者に対してのツールは、お世辞にもトップレベルとは言い難いです。
別に、VisualStudio等の機能を真似ろと言うわけでは無く、

単純に使いやすいですか?

と言う観点の話として。
カッコイイ商品を生み出す基本は、エンジニアでもあると思うのでその辺りも

appleの先進的な面

を見せてもらいたいです。

参考:

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